年寄名跡の異動　明治後期

年寄名跡異動記録

東京大角力会所が設立された明治21年頃より。斜字は現役との二枚鑑札。かつては二枚鑑札で襲名も多かった。

襲名、廃業、死去が不正確な場合が多い。

二枚鑑札となった時期も不明がほとんどだが、当時の新聞記事等より先代存命時より後継者が決定していた場合が多いようだ。

	襲名			変更		離脱

M21/1中	武蔵川	大・劔山
	甲山	三・荒志子
	君ヶ濱	志子ヶ嶽
	阿武松	高見山
	谷川	下二38・初春
M22/5	伊勢ノ海	柏戸
	阿武松	高見山
	中立	伊勢ノ濱
	錣山	小金山
M22/5中	武隈	下二1・龍門
	境川	芳ノ山
	追手風	増位山
	荒礒	木村喜代治
M22/5/19						武隈　勝司	関脇・手柄山	死去
M23/1/31						稲川　政右ヱ門	前6・稲川	死去
M23/1限	若藤	小結・上ヶ汐
M23/6/15						追手風　久吉	大関（横綱）・雲龍	死去
M24/1限	八角	大関・大鳴門
M24/5限	友綱	前1・海山
M25/6限	武蔵川	大関・劔山
	追手風	関脇・綾浪
						武蔵川　大治郎	前4・漣	廃業
M25限						荒礒　喜代治	木村喜代治	廃業？
M26/5限	大嶽	関脇・鞆ノ平
M27/1限	湊川	大関・八幡山
M27/5限	荒礒	下19・荒浪
M27/8/						大嶽　門左衛門	関脇・鞆ノ平	廃業
M28/1限	中立	小結・司天竜
M28/6限	千賀ノ浦	大関・大達
M28頃	放駒	三・堺浪	復帰
M29/1限	井筒	横綱・西ノ海
	尾上	十4・野州山
M29/5限	出羽ノ海	前1・常陸山
	荒礒	君山
						湊川　定吉	大関・八幡山	廃業
						荒礒	下19・荒浪	廃業
M29/11/30						尾車　文五郎	前5・勝山	死去
M30						荒汐	下13・武ノ川
M30/1/	尾車	大関・大戸平
	湊川	下5・鷲ノ森
M30/5	大嶽	下1・毛谷村
	音羽山	十8・梅垣
	高嶋	十3・山ノ音
M30/8/30						常盤山	前4・鷲ヶ濱	死去
M31/1/15						粂川　新右衛門	下9・鬼竜山	死去
M31/5/	鏡山	祇園山
	勝ノ浦	十7・御船潟
	清見潟	十1・勢力
						清見潟　又蔵	前1・志貴ノ海	廃業
M32/1限	尾車	大関・大戸平
	楯山	前3・高ノ戸
	荒汐	前4・小天竜
M32/6/19						二十山　重五郎	下二5・鰐石　文蔵	死去
M32/7/						春日野　総助	前1・春日野	死去
M32/7/	春日野	木村宗四郎
M33/4/8						高砂浦五郎	前1・高砂	死去
M33/5/				阿武松→高砂	関脇・高見山
	二十山	横綱・小錦
M33/9/1						山響　團次	下二9・藤縄	死去
M33/9/10						佐野山	前1・佐野山	死去
M33/10/28						玉ノ井　福司	前4・玉ノ井	死去
M33/11/5						田子ノ浦　嘉藏	田子ノ浦	死去
M33/12/15						関ノ戸　億右衛門	小結・鯱ノ海	死去
M34/1/	二十山	横綱・小錦
	佐ノ山	大関・朝汐
	粂川	前1・鬼竜山
	甲山	下・大甲
M34/2/4						高嶌　五郎治	山ノ音	死去
M34/7/12						追手風　徳太郎	関脇・綾浪	死去
M34/7/14						若松　源治	下二14・玉川	死去
M34/9/25						立田山　清太夫	下二32・立ヶ島→碇引?	死去
M34/9/16						中川　与平	下二4・大湊	死去
M34	関ノ戸	関脇・逆鉾
M34頃	間垣	下二1・九紋竜
M35/1	玉ノ井	十5・磯千鳥
	若松	行司・木村一学
M35/4/8						二子山　光右衛門	下二15・照ヶ嶽	死去
M35/5/前	中川	前2・鬼鹿毛
M35/5/	二子山	前4・不知火
M35/12/16						待乳山　楯之丞	十1・勝平	死去
M36/1/	阿武松	前2・大見崎
M36/1/16						九重武次右衛門	下二2・浦湊	死去
M36/5/	出来山	大纒
	宮城野	大関・鳳凰
	追手風	十10・綾渡り改め
	九重	前9・増田川
M36/8/9						浦風　林右ヱ門	関脇・浦湊　喜太郎	死去
M36/8/23						冨士ヶ根　弥吉	下二・荒獅子	死去
M37/1/28						伊勢ヶ濱　勘太夫	関脇・両國　梶之助	死去
M37/1/18						二所ノ関　軍右衛門	下二4・富士越　鬼太郎	死去
M37/1限	冨士ヶ根	関脇・若湊
M37/5限	浦風	前2・小松山
	九重	前9・増田川
M37/6/26						藤嶌　甚助	行司・木村庄太郎	死去
M37/8/17						千賀ノ浦　喜三郎	大関・大達　羽左衛門	死去
M38/3/11						玉垣　額之助	下二15・浦ノ海	死去
M38/5限	常盤山	松ヶ関
M39/5前						春日山　万蔵	下二9・朝日森　万蔵	廃業
M39/9	錦戸	前15・小佐倉
M39/9/17						錦戸　辰五郎	下4・刺扠　辰五郎	死去
M40/5/04						宮城野　馬五郎	大関・鳳凰　馬之助	死去
M40/1限	伊勢ケ濱	前3・鶴ヶ濱
M40/1限	田子ノ浦	小結・鬼ヶ谷
M40/1限	錦嶌	前1・大蛇潟
M40/5	若藤	前3・上ヶ汐
M40/5限	関ノ戸	関脇・逆鉾
M40/8/4						佐渡ヶ嶽　兵右衛門	下40・真崎　春吉	死去
M40/11/						立川　伊平	下1・角田川	死去
M40/12/13						陸奥　村右衛門	十12・器械船　源吾	死去
M41/1/15						八角　灘右衛門	大関・大鳴門	死去
M41/1限	高嶌	関脇・谷ノ音　喜市
	佐ノ山	大関・朝汐　太郎
	待乳山	横綱・大砲　万右衛門
	秀ノ山	前2・天津風
	甲山	下2・大甲
M41/5/15						放駒　茂吉	三・堺浪	死去
M41/7/15						片男波　藤三郎	三12・中ノ関	死去
M41/7/26						伊勢ノ海　五太夫	前2・柏戸　利助	死去
M41/9/14						式守　秀五郎	三36・北ノ海　十五郎	死去
M41/10/8						鏡山　静太夫	十6・祇園山　萬平	死去
M41/11/30						井筒　嘉治郎	横綱・西ノ海　嘉治郎	死去
M42/1限	大嶽	下1・毛谷村　六介	年寄専務
	春日山	前4・當り矢　信太郎	年寄専務
	花籠	大関・荒岩　亀之助
	稲川	関脇・玉風　貞四郎	年寄専務
	荒汐	前2・谷ノ川　安蔵
	二所ノ関	関脇・海山　太郎
	陸奥	十1・西郷　市之助
						花籠　平五郎	三4・大灘	廃業
						荒汐　与三郎	前4・小天竜	廃業
M42/3/29						山科　長兵衛	前7・達ヶ関	死去
M42/6	伊勢ノ海	小結・柏戸　宗五郎
M42/6限	片男波	三13・高緑　太三郎
	玉ノ井	十5・磯千鳥　重五郎
	千賀ノ浦	前4・大泉　安吉
M42/7/31						楯山　大五郎	前3・高ノ戸	死去
M42/10/13						大山　安蔵	下9・宝川　安蔵	死去
M42/12/						入間川　治太夫	前7・稲瀬川	廃業
M43/1	入間川	前3・有村　直吉
M43/1限	粂川	前1・鬼竜山　雷八
M43/5限	入間川	前3・有村　直吉
M43/8/22						二子山　光右衛門	前4・不知火	死去
M43/8/23						鳴戸　沖右衛門	下二19・縄張	死去
M43/9/30						立浪　繁蔵	下二5・和田ノ森	死去
M43/11/11						振分　忠蔵	下二23・麓川　忠蔵	死去
M43/11/21						武蔵川　谷右衛門	大関・劔山　谷右衛門	死去
M44/2限	楯山	下51・友響　治三郎
M44/5/7						入間川　治太夫	前3・有村　直吉	死去
M44/6	錦戸	前15・小佐倉　春吉
M45/1	振分	小結・尼ヶ﨑　清吉
	入間川	小結・両國　梶之助
M45/5	放駒	大関・國見山　悦吉
M45/7/4						立田山　政吉	小結・千年川	死去
M45頃	鳴戸	前2・鏡川　正光

最高位十両、幕下力士の表記は明治21年春までの場合は幕下二段目(例・下二1）　、明治21年春以降は十両（例・十1）とする。