大正期の相撲雑誌
角力雑誌（大正9年－大正14年）は角道奨励会の発行。顧問に江見水蔭、朝比奈知泉、三木愛花を迎え、東京大相撲協会賛助公認の下で附帯事業で始めたもの。各新聞社の相撲記者の取材で立ち上げられた。三木愛花がメインの執筆者で年2場所の時代であり相撲故実や巡業の様子も豊富に記事となっている。国会図書館にも欠号が多いようだ
角力世界と国技を統合する形で創刊した。角力世界は角力世界社の発行で明治45年創刊。相撲道、南部相撲、大力士研究のほか大阪相撲の動向も豊富にある。国会図書館には大正3年～大正8年まで所蔵され欠号も多い。大正9年3月94号で終刊。国技は大正3年6月～大正9年3月の全65号発行で相撲通信社。
他に角力画報（根岸静治郎、清美堂発行、大正3.9～大正7.6？）、無名通信相撲号（大正2年5月～大正5年5月 無名通信社 6号）といったものもある。
参考 雑誌相撲 平成14年1月号 『波瀾万丈相撲誌史』
資料は少ない。大日本相撲協会発行『相撲』昭和19年3月号や雑誌相撲平成14年1月号などに一部紹介されている。断片的ながら内容を紹介する。
| 発行年月 | 号数 | 主な内容 | 表紙 | ||
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| 大正9.5 | 1号 | 新大関常ノ花の出世譚 角力見物心得学 |
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| 大正9.6 | 2号 |  |
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| 大正9.7 | 3号 |  |
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| 大正10.1 | 9号 | 七大力士にあたふる書 引退する横綱鳳 |
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| 大正10.5 | 13号 | 東西角力観戦印象記 東京勧進元評判記 大阪大角力勧進元評判記 |
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| 大正10.11 | 19号 | 阿武松 稲妻 緋縅 博多十日間の大角力 盛岡の大角力 |
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| 大正11.2 | 22号 | 十名家春場所印象記 春場所無遠慮記大角力勝負十日間星取表 大錦栃木山一行巡業記 春場所成績部屋分表 |
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| 大正11.4 | 24号 | 高砂雷両家の対峙 生国別代表合併大角力 鞍ヶ嶽三杉磯一行 大阪新横綱宮城山 |
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| 大正11.7 | 27号 | 嗚呼角界の偉人逝く 常陸一代の大角力 角界の大成功者 出羽海氏の逝去を悼む 私と出羽海 常陸山の思い出 情義の厚い眞實の人 |
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| 大正11.12 | 31号 | 梅ケ谷藤太郎（歴代横綱評伝） 太刀山論 明治年間の中心力士 |
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| 大正12.1 | 32号 | 六大力士へ挑戦す 新出羽海の入間川さん 故出羽海氏と大阪角界 故出羽海氏の本葬 新取締と新検査役 |
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| 大正12.3 | 34号 | 面目一新の角力協会 大錦論 源氏山の横綱はどうなったのか |
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| 大正12.4 | 35号 | 角界妥協案私見 源氏山論 大関になった太刀光 |
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| 大正12.5 | 36号 | 横綱大関の運命判断 大錦断髪の刹那 博多の国別大角力 |
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| 大正12.7 | 38号 | 横綱土俵入りの思い出 明石老人 大角力観戦記 愛花 北海道の三場所 大阪相撲再度の大紛擾 紛擾和解記念大相撲 |
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| 大正12.8 | 39号 | 相撲の故実 信仰家谷川親方 太刀-駒時代 満鮮巡業記 大阪角界の大損害 |
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