大日本相撲協会機関誌『相撲』

大日本相撲協会出版部相撲発行所より昭和11年5月に協会機関誌として発行された。

顧問に吉田追風、広瀬正徳、木下東作、出羽海梶之助、高砂浦五郎、春日野七五郎。同人は藤島秀光、加藤隆世、辰野保、谷川浪之助、彦山光三、根岸真太郎、井上恒蔵としているが編輯は彦山光三が中心であった。

創刊号は定価1円。表紙は横綱で、バックは太陽の昇天の趣。口絵は40頁、本文は176頁、用紙は赤門を当てた。

野球界相撲号と比べると地味だが記録や研究論文、準本場所や場所後の花相撲まで掲載されており、学生や実業団の大会の情報もあった。

有名文士の随筆もあり相撲協会の最近の動静を伝える『相撲協会彙報』も貴重である。

1,5月号は場所前特集で増ページ、2,3,6,7月号は場所後特集で増ページとされている。昭和20年1月まで毎号刊行された。

昭和20年2月、3月号とほぼ完成のところで東京大空襲により灰となり休刊となった。

戦後は用紙不足によりページも減り年数回発行、表紙もなくアンカットになることもあったが、その後は季刊による発行となり昭和25年9月が最終となった。昭和27年よりベースボールマガジン社が機関誌を引き継ぐ形となった。

国会図書館には戦前はすべて、昭和21年が1月、2・3月合併、4・5・6・7月合併、8・9月合併、10月号、昭和23年10、11・12合併、昭和24年1月号が所蔵されているようだ。

昭和11.5
昭和12.5
14.2
14.3
14.4
14.6
14.7
14.8
14.11
昭和17.6
  • 夏場所を了へて / 藤島秀光/2~3
  • 昭和十七年夏場所新番附昇降表 //4~6
  • 夏場所全勝負表竝日々印象記 //7~45
  • 靖國神社春季奉納大相撲 //46~46
  • 橫綱男女の川最後の手數入 //47~47
  • 相撲小咄漫畫 / 宮尾しげを/48~49
  • 第二十三回關東學生相撲大會記 / 長尾聰治/50~51
  • 頭山滿翁米壽祝賀大相撲 //52~52
  • 勞務調整令と新弟子 //53~53
  • 大日本相撲協會彙報 //53~53
  • 編輯子より / 彥山/54~54
7巻6号
昭和19.9
昭和21.8
  • 大相撲の新目標(卷頭言) / 藤島秀光/5~5
  • 箱入弟子 / 橫山隆一/6~7
  • 力士似顏十二題 / 淸水崑/16~24
  • 相撲界の喰べもの事情 / 彥山光三/8~11
  • 花道往來(藤島・羽黑山) / 門南富安/12~13
  • 相撲フアンの米記者 / 武藏川喜偉/14~15
  • 大阪夏の大相撲 / 壹丁原硏/16~24
  • 九段相撲場風景 / 豐田稔/26~27
  • イギリス判事の相撲觀 / 豐錦嘉一郞/28~29
  • 復活した學生相撲 / 相馬基/30~31
  • 藝能各界高名人大座談會 / 岸井明 ; 三遊亭金馬 ; 德川夢聲 ; 橫山隆一/32~54
  • 小說 改正相撲組 / 添田知道/56~58
  • 外地出身の力士群 / 駒田金作/25~25
  • 新弟子難 / 木島段次郎/59~59
  • 協會彙報 //55~55
昭和21.10
  • 本場所と相撲くじ(卷頭言) / 藤島秀光/5~5
  • 秋季本場所を迎へる各組合力士の現勢 //6~6
  • 私の怪我 / 東富士謹一/7~10
  • 精進双葉山 / 彥山光三/16~17
  • 新入幕候補の力士たち / 相馬基/22~23
  • 豫想される新十兩 / 原三郞/24~25
  • 相撲籤早わかり / 花籠平五郞/26~34
  • 見がき聞がき(七項) //11~14,18~18,20~21
  • 大日本相撲協會彙報 //35~35
  • 編輯子より / 彥山/36~36
昭和22.6

参考 雑誌相撲 平成14年2月号『波瀾万丈相撲誌史』より

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